私の人生で、勝手に恩師と思っている方が数名いますが、今日は高校時代の部活の顧問であるY先生とのお話をしたいと思います。
私は一見すると生意気に見えるような顔立ちをしているらしく、ヤンチャ風に見てもらえればまだマシで、冷たい子だというような印象を持たれるタイプの子供でした。つり目だし。(本当はめっちゃ優しい)
高校の部活の顧問だったY先生も、初めはそっち寄りの印象を持っていたようです。結構真面目に部活をやっていたので、生意気なことも実際言っていたと思うので…。つり目だし。(本当はめっちゃ優しい笑)
ですが、3年生の時に出場したとある大会でのことです。車椅子に乗った祖母が見にきてくれたのですが、その時、祖母と接する私の姿を見て、こっちが本当の私か!とびっくりし、同時に誤解していたかもしれないな、と思ったそうです。
卒業式の時に手紙をいただき、そう書いてありました。
私はおばあちゃんっ子なので、おばあちゃんには特別超優しかったんですよ。この私も本性ではあると思うので、この姿を見ていただけたのは良かったなと思います。
おかげさまで高校を卒業した後も、Y先生とはよくお会いし、交流を深めていただけました。
しかし、これも私が医学部を再受験するまでの話で、再受験生活に入ってからは、連絡を取るのをやめてしまっていました。再受験しているというのも知らせていませんでした。
そうだったのですが、勝手ながら、数年後、学士編入に挑戦しようというときに、再び連絡を差し上げました。そして、それ以来また交流をしていただいている、ということなのです。
学士編入には、大学生なら大学時代のゼミの教授に、社会人なら上司に、推薦文を書いてもらわなければならない大学が複数あります。私が受験した大学も推薦文が必須でした。
私の大学時代のゼミの教授に連絡をしたところ、当時体調を崩され入院されており、推薦文を書いていただける状態にありませんでした。
ほかのゼミの教授に頼むというのも考えたのですが、私をよく知っている人の方が良いだろうということで、高校時代の恩師に頼むことにしたのです。
理系学部の学生であったならば、どんな分野の研究をしていたのかを熱弁してもらい、だからこの学生は医学部で学ぶにふさわしいです、って推薦文を書いてもらったほうが良いので、ほかの研究室の教授だったとしても、大学の教授に推薦文を頼むべきだと思うのですが、私は文系学部卒で、医学に全く絡みのない分野を研究していたので、「良いや、人間性を見てもらおう」となったわけです。
数年連絡をしていなかったので、そもそも推薦文を頼むのは失礼なんじゃないだろうか、と悩みながら差し上げた私のメールに、数分で返信をくださり、しかもその日のうちに会おうと言ってくださったY先生。本当に頭が上がりません。
医師になるために再受験していて、今年は学士編入に挑戦したいんです、という私の話を真剣に聞いてくれました。
結局学士編入は一度の挑戦で諦め、その後推薦文を頼むということはなかったのですが、再び連絡を取り合えるようになり、何度かご飯に連れて行ってもらいました。
その都度、○○だから頑張れ、大丈夫だよ、とY先生の言葉で激励してくださって、早く合格の報告がしたいなぁと会うたびに思っていました。
そして今年、ついに合格を報告できました。
自分のことのように喜んでくれ、上京する前に絶対に会いましょう、と言ってくれました。
そして今日、コロナ禍なので少しの時間でしたが、お会いできました!
これから上京する私に、先生の大学時代の話をしてくれました。上京して1人で頑張った日々のことを教えてくれ、私もますます東京での生活が楽しみになりました。
そしてこんな私に合格祝いをくださったのです!
Y先生からしたら私なんてたくさんいる教え子の1人に過ぎないと思うのですが、推薦文を書いてくださるだけでなく、誕生日プレゼントを頂いたこともありますし、何から何まで可愛がってくれて…本当に大好きです。
私も早く医者になって高級なお店で先生にお食事をご馳走したいです。まだ6年ありますが、ちょっと待ってていただいて、絶対に実現します。
合格祝いにいただいたものは、6年間東京で大切に使わせていただきたいと思います。本当にありがとうございます。