この記事は、これから医学部再受験を始める人や、始めたばかりの人、始めたは良いけど上手く成績が伸びてこない人向けです。
再受験において、勉強以外にも色んな情報が欲しい!と思っている方々にも読んでもらえたら嬉しいです。
私は長く再受験生活をして、やっと受かった立場の者です。
実際自分が経験してわかったことだけでなく、受かっていく仲間たち、残念ながら受からず辞めていった仲間たち、現実の知り合いからTwitterまで本当にたくさん見てきたので、そこから得られた反省点を共有出来ればと思っています。
突然ですが、医学部再受験は結構難易度が高いです。
難しいことに挑戦する時って、ゴールまでの全体像を把握することがとても難しいですよね。
私が再受験を始めた頃は、やる気だけは人一倍あったので、毎日今日はどんなことが勉強できるだろうかとワクワクしていたのですが、合格までの全体像は全く見えていませんでした。
当たり前のことながら当時はそれにも気付いてなかったです
ずばり言うと、当時私はもっと簡単に受かると思っていました。
決して気軽な気持ちで始めた訳ではなかったのですが、現実を知らないとは怖いもので、
遊園地の迷路に入り込んだ気持ちで勉強を始めたけれど、いざ受かって、来た道を振り返ると、
そこはアマゾンだった。
みたいな。もうめちゃくちゃ険しい。
アマゾンにいるときは、もちろんゴールは見えないし、これがあとどのくらい続くかもわからなかった。
私はそんな沼に入り込んだわけですが、今きっとそういう状況にいる人は結構いるのではないかと思います。
そんな人たちに向けて書いています。
あ、こうすれば成績伸びるよ、とか、これさえやれば受かるよ、みたいなそんな美味しいことは書けません。
その方法は人によって全く違うからです。
私も参考書の紹介などはしていますが、参考書自体を参考にするのではなく、参考書の使い方などを参考にしてほしいという思いで書いています。
参考参考ごめんなさい。ゲシュタルト崩壊した…
ただ、「あ、じゃあ、こうやれば自分は伸びそうだな」と思えるような、今後の勉強の指標になることは書けるかもしれません。
さて、ここまで読んで下さったみなさん。
さっそくですが、みなさんは全員、生まれ育った環境、なぜ再受験を決めたのか、今の学力など、すべて違いますよね。
親が医者の人
親族に医療者が多い人
親族に医者がいない人
小学生の頃から塾に通っていた人
勉強する習慣のなかった人
小学受験をした人
中学受験をした人
小中高全て公立の人
高校の偏差値が65未満の人
大学の偏差値が60未満の人
大卒の人
文系の人
理系の人
英語が得意な人
数学が得意な人
得意な科目はない人
社会人
医療従事者
再受験と編入の二刀流の人
レベルを下げての挑戦の人(東大卒とか京大卒とか)
レベルを上げての挑戦の人(上記大学以外)
などなど。
上記に当てはまるものが全然ない人もいるでしょう。
本当に色んな人がいます。
医学部再受験をするという共通点はあるけれど、それ以外の共通点はないかもしれないってくらい多種多様なわけです。
まずその事実を知ってほしいです。
知ってるよ!?と思う方もいると思うんですけど、意外とここが大事なんじゃないかと思います。
どういうことかと言うと、とにかく最短距離で受かろうと思って、やみくもに1.2年で受かった人の話ばかりを聞く人や、合格体験記を読み漁る人、本当に多いんです。
その人の背景には目を背けて。
華々しく医学部再受験に成功した人の話は、美しく見えますよね。
でも、受かった人自体の話はあまり役に立たないです。
自分もこうなりたい、こうやれば受かるんだ、と思い込んで、闇に埋もれて行く人を私は何人も見てきました。
例えるなら、初めて野球をやった子供が、プロ野球選手になる!と言って、プロ野球の試合ばかりを観てる状態。
試合を見てるならまだ良い方で、勝利インタビューとかを見ている状態。
練習を疎かにしてね。
確かにルールやプロ野球業界には詳しくなるかもしれないけど、じゃあ150キロの球、打てるの?という話です。
もちろんいきなりは無理だけど、いずれ150キロの球を打てるようにならないといけないわけです。
それはただ試合だけを観たり、ただインタビューを観るだけでは無理ですよね。
そういう感じの人がとても多いのです。
確かに勉強ってコツコツやらないといけないし、地味だし、やりにくいものです。
毎日コツコツ素振りするようなもの。
毎日コツコツ走り込むようなもの。
ほら、よく聞くじゃないですか、部活にのめり込んでいた現役生は、引退後の最後の伸びがすごいって話。
毎日素振り、走り込みをしていた熱量を勉強に向ければ、そりゃ伸びるよねっていうことです。
私なりにわかりやすいかなと思ってスポーツに例えてみたのですが。
医学部合格をプロ野球選手になること、と同義にして。
全然違うじゃん、っていう反論もあるかとは思うんですが、なるほど、と思ってくれる方もいると思うので、ちょっと付き合ってくれると嬉しいです。
再受験生の皆さんが、何歳から野球を始めるのかは人それぞれなんですよ。
人によっては、高校の甲子園球児から始める人もいるでしょう。これは合格体験記とかによく載っている、社会人やりながら合格しました!文系卒だけど合格しました(東大文Ⅲ卒)!のような人が該当すると思います。
もう見えているんですね。プロ野球選手が。
もちろん、それでもプロ野球選手になれない人もいます。
また人によっては、幼稚園からの人もいるでしょう。
これまでの人生で勉強する習慣がなかったタイプの人が該当すると思います。
おぼつかなくても良い、とにかくまずはボールに慣れることから始めよう。
そういうところから始めないといけない人も多いと思います。
どこから始めたとしても、受かる人は受かるし、受からない人は受からない。厳しい世界ですよね。
でも共通事項として基礎練は絶対的に大切です。
初学者に基礎が大切なのは言うまでもなく、目の前にプロ野球が見えている甲子園球児も、毎日の基礎練こそ、大切にしていると思います。
試合(応用問題の演習)だけやっていても、試合の感覚を掴むのは大切なんだけど、それだけではダメですよね。
あともっと大事なのが、合格者の話を聞くなら、同じレベルから始めた人か、自分より下のレベルから始めた人の話を聞いた方が、自分の為になるんじゃない?ってこと。
小学3年生くらいのレベルから始める人は、甲子園球児からプロ野球選手になった人に話を聞くよりも、同じく小学3年生から始めた人の話を聞いた方が良いと思います。
多分、甲子園球児から始まった人の話を聞いても、素晴らしい話は聞けるけど、じゃあ自分が今すぐ100メートルの遠投ができるようになるのかというと無理です。(遠投距離は軽く調べて書いただけなので誤差は許してください笑)
甲子園球児から始める人はいきなり100メートル遠投できるんですよ。
確かにね、甲子園球児から始める人も、過去には小学3年生の時代がありました。
でもそれ、再受験時代の話じゃないんですよ。
現役のときにその時代を過ごしてきているんですね。
育った背景が違うってそういうことなんです。
大人が小3レベルから始めるのと、小3が小3レベルから始めるのは全然違います。
同じレベルで始めた人の、こういう筋トレをして、こういう投げ方をして、こう失敗したりもしたけど、60.80メートル、そしてついに100メートル投げられるようになったよ、という話の方が、うまくいくと思うんですよね。
ちょっと言いたいことが伝わってきたと思うんですが、どうでしょう?
合格までの道筋、スタートラインが全員違うんだということが伝わるでしょうか。
そして怖いことに、どんなに正しい道を進んだとしても、プロ野球選手になれるかどうかはわからない、ってことも医学部再受験と共通しています。
とある東大卒のとある経営者が言っていたんですけど、
勉強ができるってことも才能だよって。
どんなに勉強しても、出来ない人もいるよって。
残酷だけど、あぁ、正解かもって思いました。
人それぞれ合う道があるから、才能が開花しない道にずっといる必要はない。
勉強できるかどうかは、結構遺伝とか育った環境にも左右されるので、無理だと思ったら引き返す勇気も必要です。
再受験って多くは20代30代の挑戦になると思うんですが、貴重な時代、潰れますよ。
ってめっちゃ怖いことを書いてしまいましたが、
私個人的には再受験するって決めた方を心からめちゃくちゃ応援しています。
だからオンライン家庭教師をしたり、こうやって厳しいことかなぁと思いつつも現実的に知っておいた方が良いことを書いたりして、応援しているんですね。
Twitterでは(おもち @sAIjU814)DMを解放して無料で相談に乗っていますし、コンスタントにメールしている人も1人2人じゃなく、結構います。
再受験だけじゃなくて普通の受験生も多くてみんなそれぞれ不安を抱えている訳ですが、
やっぱり全員に受かってほしい。
そのためには間違えた情報収集の仕方をして欲しくないなと思いました。
自分は本当に1.2年で合格できる背景を持っているのだろうか。(現実的に再受験生の多くは持ってません。)
自分の立ち位置を、勇気を持って客観的に見てください。
どこから始めても、それが正しい位置からであれば、最短距離で合格します。
謙虚に少し前から始める分には良いですが、
少し背伸びすると、めちゃくちゃ合格が遠ざかるので、気をつけてくださいね。
それでも受からない人の方が圧倒的に多い世界。
辛いことや苦しいことも多いと思いますが、諦めずに頑張ってもらいたいです。
おわり
それでは恒例の私が再受験時代に買って良かったなと思う商品の紹介コーナーです。
(今日が初回w)
いやーこれ無くしちゃったんですよね。
でも近々また買う予定です。
肩こりの人にはめっちゃおすすめです。
おわり2