おもちの医学部再受験日記〜文系からの挑戦〜

文系からの医学部再受験に成功しました!長かった再受験の日々を忘れないようにこのブログを開設しました。諦めなければ夢は叶う!

再受験か学士編入か

今の日本の制度では、日本で医者になるには医学部医学科に入学することが必須です。

 

では医学部医学科に入学するには、どうすれば良いのか。

一番わかりやすいのは、一般入試で合格すること。

現役生や、大学によっては一浪の方には、推薦入試という手もあります。

そして、一度4年生以上の大学を卒業した方や、卒業予定の方には、学士編入という手があります。

 

つまり一般的には大人になってやっぱり医者になりたい…!と思った方は

・再受験(1年生として入学する)

・学士編入(多くの場合2年生として入学する)

の2択かと思います。

 

 

では、受験科目はどうでしょう。

 

再受験の場合、

 

国公立の大学:共通テスト{国語、数学(ⅠA、ⅡB)、社会(1科目)、理科(2科目)、英語}と、大学ごとの試験(前期試験と後期試験)

 

私立の大学:

・共通テスト利用+大学ごとの試験

・大学ごとの試験

など大学により様々で試験科目もバラバラ。(多くは英語、数学、理科2科目ですが、大学によっては国語を選べるところや、理科1科目で良いところもあったりします。)

 

といった感じになることが多いと思います。

 

 

一方、学士編入は、大学によって受験科目がバラバラで、しかもそもそも学士編入を導入していない大学も多いです。

また、出願時に推薦文を必須とするところや、TOEICの点数に条件があるところ、など、もう色んな点で大学によって全然違うので要注意です。

そして私の中で1番意外だったのが、文系学部卒の方にも挑戦する権利が与えられているというところです。

筆記試験に生命科学などという科目を採用しており、その問題が解けるのであれば文系卒であっても良いですよ、ということだと思います。

物理や化学な数学が試験科目となる大学も多いです。

 

生命科学といっても、どんな科目なんだろうと私は最初思ったのですが、みなさんはわかりますか?

簡単にいうと、理系大学の学生が一年次に学ぶ内容で、「生命に関することを分子、細胞レベルで研究し、人の生活や産業に役立てようとする学問」だそうです。

合格したら2年生として進学できるところが大半なので、1年生の内容はできるというのが前提なのでしょう。そういう意味では、圧倒的に理系大学出身の方が有利だと思いますし、大学側としても、薬剤師や看護師、獣医師などから医師の道へと進路変更したい人向けに作った制度なんだろうなぁと個人的には思っています。

医者以外の医療従事者が、一年生からやる必要は確かにないですからね。

 

 

そんなこんなで入試制度の説明を少ししたわけですが。

私が医者になろうと思った時は、学士編入という選択肢は全く考えませんでした。

学士編入というものをそこまで詳しく知らなかったのと、文系卒にはちょっと難しいかな?という印象があったからです。

なので私は一般受験一択だったわけですが、これから医者を目指す方に言いたいのは、

 

自分自身をしっかり見つめ直して、最短距離で行けそうな道をちゃんと選ぶべき、

 

だということです。

 

私自身こんなに時間がかかったことを考えると、初めから学士編入の勉強だけをしていれば、もう少し早く受かったのではないかと思わなくもないです。

難易度が全く違うので一概には言えませんが、私ほど時間をかけるならばどっちを選んでも大差なかったかも、と正直思います笑

 

まぁ私みたいに諦めることもできず長くやる人はレアだと思うので、最短距離で行くという話に戻すと、

 

例えば

理系学部卒で、医学に近い勉強をしてきた人が、わざわざ一般入試で改めて国語や社会をやる必要があるのか、

 

文系学部卒で、医学の知識はほぼありません、でも科目が少ないから初学だけど生命科学やります、っていうのが果たして正解なのかどうか、

 

など、考えられることはたくさんあるわけです。

現状、圧倒的に学士編入の方が倍率が高いですし、敵も強いです。

東大卒で遺伝子の研究してた人にあなたは勝てると思いますか?という話です。

旧帝大で長年血液の研究してたけど…とかいう方なら勝てるかもしれませんね。

 

ただし、文系学部卒でも学士編入に受かっている人は確実に存在するので、一概に無理だとは言えません。

圧倒的な強みがあるならありだと思います。

英語がハンパない且つ高校まではバリバリ理系だったとかね。

 

 

結局のところ、そこはご自身の進んできた道を少し見返してもらって、なるべく最短距離で医学部に受かりそうな道を選ぶしかない、と思うのです。

 

私は再受験生活が長引いて、もう一般入試の勉強無理だ…となった年に一度だけ学士編入にチャレンジしましたが、生命科学をたった半年の勉強で周りに勝つレベルまで持っていくことは出来ませんでした。

 

私のような凡人は、やはり一般入試が正解だと思います。

戦う相手がね、やっぱり全然違いますからね。

さっきも少し書きましたが、

 

周りが、東大や京大で医学系の研究をしていました、とかいう人がたくさんいる学士編入と、

周りが、18歳の現役生、19〜20代の多浪生、再受験生の一般入試。

文で見るだけでもどっちが厳しい戦いになるかは一目瞭然です。

 

ちなみに関係あるかわからないですが、学士編入だと20代は若いです。40代で受かる方もわりといるようです。受ける受験生の年齢層も全然違いますね。

 

 

そんな現実をしっかり知ったうえで、再受験にするのか、学士編入にするのかを、決めたら良いのではないかと思います!

 

学士編入に飛びつきたくなる気持ちはよくわかります。でも文系学部卒の方なら一般入試が良いんじゃないかな〜と個人的には思いますね。

 

 

 

ではでは、なんだか中途半端な記事になりましたが、今回はこんなところで!

 

 

 

医大生になったという事実。

こんばんは。今日はパソコンからブログを書いています。

 

上京するまでパソコンを持っていませんでした。

正確にいうと、1回目に大学生になった時に買ったのですが、何年経ったのでしょうね。

この前ついに使えなくなってしまいました。

この前というのも、1年前だったか、数ヶ月前だったか、果たして2、3年前だったかも覚えていないのですが、サポートが終わるという案内が来ていましたね。

 

で、今回無事に医学部に受かりまして、パソコンが必要になるなと思って。

父のおすすめでMacBook Airを購入しました。

医大生には MacBookが良いようです。

 

今それで書き込んでみています!

 

パソコンにウイルス対策ソフトを入れたいのですが、ノートンを持っているのでデバイスを増やしたいと思って色々やっているのですが、なんかできません。

これだから機械音痴は困る。1台しか対応してないやつ買ったのかな。そんな安くなかったと思うんだけどな。

1台だとしてもまだ保護期間は2年以上残っているから、MacBook Airに移したいんだけど、そういうのもできないんでしょうかね。

今度帰省したときに姉の旦那さんに聞いてみようって勝手に思ってます笑

機械強い人めっちゃ羨ましいです。

せっかくの2回目の大学生活なので、医学の勉強の他に何かやってみたいと思っているのですが、パソコンに強くなってみようかな。

 

今考えている、他にやりたいことは、

 

英語を使いこなす

 

なんですけどね。

もしくは、せっかく経済学部を出たのに、経済を学んだ人とは到底言えないので、

 

目指せ簿記1級

 

というね。公認会計士の親友がいるので、その人にそそのかされてその気になってるだけなんですけどね。笑

 

英語はね、通っている大学が、結構留学を勧めているところで、英語の授業量もほかの医学部と比べると結構多いようなんですよ。

なので英語嫌いだけど、これを機にちょっと英語やってみようかな、と思っていたのです。

留学はあんまり興味ないんですけどね。

でも突然国境なき医師団とかに興味が湧いたりしたとしたら、めっちゃ良い環境にいるんですよ。

毎日何かしらで留学をおすすめされますからね。笑

国際系の授業も多くて。

 

で、本題ですが、そういう授業を受けている時もそうですし、日々の生活でも、

 

 

あ、医大生になったんだ…

 

 

と実感することが多々あります。

 

「皆さんが将来医者になった時は〜」

「これは医者としては知っておかなくてはいけないことですよ」

 

などなど、近い将来医者になることが約束された人、かのように扱ってもらえることが多いんです。

 

受験をしていた時、私はずっと、

 

「医学部に入ってしまえば医者になれるのに、なんでその医学部に入るのがこんなに難しいんだーーーーー!!!」

 

と思っていました。医学部入学=医者というのは今の日本にいれば間違ってはいないと思います。

まぁ入ってからの勉強がめちゃくちゃ大変なことは、身近に医大生がいたのでよくわかっています。あんなに優秀な人でも、めちゃくちゃ勉強していましたからね。

それこそ、大学入試の何倍も勉強していたんじゃない?ってくらい。

 

でも私は、受かるかどうかわからない、先が見えないという精神状態で勉強するのと、

これを頑張れば医者になれる、と分かった上で勉強するのとでは、

精神的に全然違うと思うのです。

難易度がどっちが高いかと言えば後者かも知れないけど、そういうことじゃないと思うんですよね。

 

そう、だからこそ、医学部に入った今、将来医者になる皆さんは〜と言われることは普通のことかも知れません。

私もそう思っていたんだから。

でもね、なんだかむず痒いです。照れくさいというか。

自分が望んでやまなかった立場にいざなってみると、めっちゃ嬉しいけど、照れる!

 

ほほ〜わしゃ、医者になれるのかぁ〜

 

とね、ふわふわした気持ちになります。

いやもちろんね、学校が始まって2週目の今でさえ、レポートやオンライン授業に追われていて、ふわふわしている場合ではないんですけど。

今後もっと医学的な要素が入ってきて、もっともっと大変になります。

だから無我夢中で頑張ろうと気合は十分です。

 

でもなんていうかね、なんか実感が少しずつ湧いてきて。

ホワホワしている自分と、頑張らねば、と思っている自分が行ったり来たりして毎日忙しいです笑

医大生になった事実、最高に嬉しいです。

 

 

 

 

もっとたくさんブログを書きたいんですけど、レポートやらないといけないので、こんな感じで終わりにします!

 

こういう今の生活のブログに並行して、もっと受験の時の話とか有益な情報書きますね!

ブログのことも全然わかっていないので、カテゴリーとかも作れるはずだから、ちゃんと見やすいブログに進化させていきたいと思っています!

 

 

 

Twitterで愚痴をこぼすのは大事。

医者を目指して医学部の再受験をする人って、意外とたくさんいます。

Twitterなどを見ていると、ものすごくたくさんの方が

 

国立志望の医学部再受験生、アラサーです

2022年度合格目指してます

学士編入を考えています

社会人→医学生(予定)

 

等々のプロフィールを書いています。

私もそうでしたが、本当にたくさんいるんですよ。

 

私がTwitterを始めたのは、同じように頑張っている再受験の方と交流したかったからです。

現実の世界では、直接会って勉強を教え合ったり、相談したり、そういうことはしたくなかったのもあり、ネットの世界で仲間を見つけたいなと思いました。

Twitterのアカウントを作ったのは2017年です。その時ですでに数年再受験をやっており、今年こそ受かりたい、だけど、また落ちたら…と元々ない自信がさらになくなっていました。

なので仲間を見つけてモチベーションに繋げたいと思ったんですよね。

 

そこで初めてこんなにもたくさんの再受験生が世の中にはいるんだ、ということを知りました。

そして、例えば2013年とかで更新が止まっており、再受験を諦めたのかな、というようなアカウントがたくさんあることも知ってしまいました。

 

余談ですがいつのまにか副業系のアカウントに様変わりしていたりするアカウントもたまにあります笑

 

 

それは良いとして、TwitterなどのSNSってとても便利なもので、普段の生活で思ったこと感じたことを気軽に書き込めますよね。

ちょっとした愚痴なんかも。

 

私は、3校行った予備校の中で3個目つまり最後の予備校に通い始めた年にTwitterを始めたんですけど、

予備校って結構性格があって、予備校毎に全然空気が違うんです。ここの予備校は講師にちょっと癖がありました。

 

まず他予備校の悪口がすごい笑

生徒の話を聞いただけの講師が、よくもまぁそこまで悪く言えるな、というくらい。

まるで自分が授業受けたことがあるかのように言うんですよ。

それも結構な数の講師が。

 

とある講師は、

「Kでは○○と言うらしいじゃない。ありえん。そんなことを言う講師なんてたかが知れとる。そんなところに行ったら落ちるぞ」

と言い切りました。

 

私からすると、

「いや、あの先生、そういう意味であの言葉を言っていたわけじゃない…」

という感じ。

 

そもそも講師が生徒から聞く話って、Kに行っていたけど落ちましたって子の話じゃないですか。

落ちてる子の話をよく100%鵜呑みにするなぁ、と思いますね。

講師の真意を受け止められてないから成績が伸びないってのも大いにあるはずですしね。

 

 

あとは、

毎週都会から来ている講師で、

「お前らは田舎モンだ。信号ってわかるか?」

的な、なんて言うんだろう、もう昔のことなので詳しいセリフは忘れたんですけど、生徒を馬鹿にするセリフを連発して笑いを取るというタイプの講師がいました。全然笑えないタイプの。

男と女を比べる時は女を馬鹿にする、って感じのタイプ。

 

ちなみに、私がいたところは政令指定都市なので、そこまでの田舎ではありません。笑

 

それは置いておいて…、そういう講師がとても多かったので、思わずTwitterで愚痴りました。

 

 

「一般社会だとアウトだろって思うような発言をする講師多くない?」

 

 

こんな呟きに、何人かの方が「わかります!」ってリプをくれました。

あぁ良かった、私だけじゃないんだ違和感があるの、と安心した記憶があります。

こういうちょっとした愚痴に対して共感してもらえるのも、Twitterの良いところですよね。

 

 

 

前の記事でも書いたと思いますが、予備校からすると生徒って顧客じゃないんですよね。お金出すのは多くの場合生徒じゃないので。

なので本当無法地帯です。

 

中学や高校では、先生は公務員(公立であれば)なので、発言に気を付けている人が多い気がします。

 

一方予備校講師は、倫理観など気にせず好きに発言する方が多い気がしますね。

でもここの予備校以外ではあまり感じたことがないので、予備校の性格かもしれません笑

 

良い先生もたくさんいたんですけどね!

質問もしやすい環境ではあったのでトータルで私は好きな予備校でした。(ちょっとフォローしときます笑)

 

 

 

そうそう、先日Twitterを見ていたら、数年前の私と同じような発言をしている再受験の方がいました。

あぁ、まだ改善してないんだ、と思うと同時に、直るわけないか、とも思いましたが笑

その発言にもリプが結構ついていたので、やっぱり(1.2浪の子達よりは大人の)再受験生からしたら、違和感ありまくりだよね〜と思いながらそのつぶやきを見ていました。

 

懐かしいことを思い出したので、記事にしよう!と殴り書きしてみました!

 

 

 

新生活、ホームシックにはなってますけど、楽しんでます!

もう少し落ち着いたら、新生活のことも書きたいなと思います!

ついに上京。

昨日ついに上京しました。

暑すぎて溶けそうです。

なぜみんなコートを着ているのですか?Tシャツで過ごせるくらいに暑いのに。

 

今からこんなんじゃ、東京の夏、乗り越えられる気がしません!どうしよう!

 

住む家は4/1から入居なので、2日間は友人の家にお世話になっているのですが、たまたま一緒のタイミングで上京になった同郷の人なので、2人して暑い暑いって言ってました笑

 

ゆっくりしたらまたブログたくさん書きたいと思います!

塾長との出会い

去年(2019年度)、これで最後にしようと本気で挑んだ一年だったのですが、あえなく撃沈。

 

あー…神様っていないんだな…

 

努力は報われない

 

継続は力にならないなり

 

20代無駄にしたな〜…

 

 

こんなことを考えながら、数日ぼーーっと現実から逃げるように過ごしました。

現実逃避をしていても、頭の中には、

 

 

「本当にやめるのか?」

「本当に医者になるのを諦めるのか?」

 

 

こんな言葉がぐるぐるぐるぐる巡って止みません。

そんな時ふと、とある個人塾のことを思い出しました。

そこは、地元にある唯一の医学部専門の個人塾です。

その塾の存在自体は数年前から知っていたのですが、存在を知った時の私は今思えば人生で1番病んでいました。

塾の最大の売りは少人数制で、先生と生徒の距離が近いこと。また教科によりますが、生徒が黒板に解答を書き、その場で添削、などの指導あり。そしてバンバン当たる。

 

まさに、学力が伸びること間違いなしの塾です。しかも学費は高くない。

普通医学部専門予備校とか塾って、桁違いに高いじゃないですか。

そこの塾は、高くないんです。むしろ安い。

もっと早くこの塾にお世話になっていたら、もっと早く受かっただろうな、間違いなく。

 

でも、当時の私の精神状態を考えると、行けなくても仕方なかったな…というくらい、私の心はどん底にいました。

 

まず人と関わりたくない。

そして人に認識されたくない。

もう私を知ってる人とは誰とも会いたくない。

 

そんな感じでした。若干鬱傾向にありますよね。今考えると。

 

何年も医学部受験に挑戦し、何年も落ち続けると、普通の人間ならそうなってしまうかもしれません。

そもそも何年もやる人って自分の周り(親とか親戚)に医者がいる人が多い気がします。再受験でも多浪でも。

周りに医者がいない人は、パッと気持ちを切り替えて他学部に進学したり、社会人に戻ったりする場合が多いかな、という印象です。

 

 

 

だから何年落ち続けても、身近に医者として働いてる人を見てるから、諦めもつかないし、せっかくここまでやったのに…という気持ちが強く出てしまうのだと思います。

その繰り返しで、私の心は真っ黒に染まってしまっていました。(再受験を決めたきっかけがそもそも暗いので余計に…)

 

 

しかし、冒頭の通り、今年絶対受かるぞ、と覚悟を決めて挑んだ2019年度。自己採点的にはかなり惜しいところまで行ったのに落ちてしまいました。相当落ち込みましたが、この塾をふと思い出した時に、

 

 

「塾長に面談してもらって客観的な意見を聞いてから今後のことは考えよう。」

 

 

と素直に思えたのです。

医者になるのをやっぱり諦めたくなかった私は、藁をもすがる気持ちで、塾長にアポを取ったのでした。塾長がホームページの自分の日記的なところで、「何十年もこの世界に関わっているからか、話をしているとその子が受かるかどうかなんとなくわかる」ということを仰っていたのも、直接話をさせてもらいたいと思ったきっかけの一つでした。

 

 

 

「何年もやっててまだ受かってない、才能なし」

と言われれば諦め、

「これならチャンスはある」

と言ってもらえたら泣きのもう一年ということで頑張る、と決めて、去年の3月中旬にお会いしました。

 

 

その年の模試の結果を持参し、大学卒後からずーっとやってるということも恥を捨てて伝え、全て包み隠さず話しました。

 

 

 

 

 

「うんうん、この成績なら、今年受かってても全然不思議じゃない。諦めるなんて勿体無いです。どうですか、うちで一年やってみませんか。」

 

 

 

 

 

 

あれ?なんか想像してたのと違う…

私受かる可能性あったの…?そんなに医学部が近いところまで来てたの…?あれ?

 

 

もちろん生徒集めの常套文句でもあるとは思います。

しかし、長い再受験生活で私は自尊心的なものも、どこかに置いてきてしまったようで、この言葉は心に響きました。

医学部がもう目の前まで来ているのも気が付かず、ずーーーっと遠い、見えない存在だと思い込んでいたんです。

 

 

落ち続ける自分なんて、ダメ人間。勉強しかしてないのにその勉強も大して出来ない、ダメな人間だ。

 

ということを落ちると同時に自分に植え付け続けていました。

 

でもそれって、例えば80人受かるところを、受験者320人中85位で落ちても、310位で落ちても、結果は

「不合格」

で全く同じ。惜しいとか、そういうのは意味なくて、ただ落ちた、という現実が残るだけだから、仕方ない気もします。

 

 

面談も、ものすごく緊張して、呆れられるんだろうな、最悪怒られても仕方ないな、という気持ちで塾長に会いに行った私にとって、あれれ?もしかして認めてもらってる?と思えるような答えが返ってきたのです。

 

そして、

 

 

 

「そんなに自分をダメだと思ったら、ダメです。自信を持ってください。受かりますよ。絶対受かりますよ。良いですか、自信を無くさないでくださいね。」

 

 

 

とまで言ってくれたのです。

私の心の中が見えているかのように。

 

私は元々人懐っこい性格で、人前ではヘラヘラ笑ってしまうので、この時も割と恐縮はしながらもニコニコと話してたと思うんですよ。でも見抜かれましたね。

 

「自信を持ちなさい。」

 

 

ということは、たびたび面談をしていただく中で、最後まで言われました。

 

入塾を決めて、初めての授業の日、塾長から優しく話しかけられました。

 

「自信持ってやれてるかい?」

「えーと(自信は全然ないな)…やる気だけはあります。」

「やる気があれば大丈夫!良い感じですね。今日から頑張ってね。」

 

と言ってくれたことは今でもはっきり覚えています。

 

一年を通して塾長には本当にお世話になりました。

ちょっと不安に思いながら塾に行くと、

 

「調子はどうだい?」

 

と声をかけてくれたり、こちらから用事があっていきなり相談をしに行っても、夜中まで話をしてくれたこともありました。

 

今年の受験校も塾長と相談して一緒に決めました。

偶然なのかわかりませんが、今年受かった某私大の話をした時に、ぼそっと

 

「ここは(受かる可能性)あるぞ」

 

と仰っていたことを思い出します。

私は2年しか経験がありませんが、私大医学部の受験は本当に難しいです。

難しさの種類は国公立と違うんですが、とにかく難しい。

私大の医学部だけしか合格したことがないのでアレですが、だからと言って私大の方が簡単、とは言いきれないな、というのが長く受験した印象です。

国公立にも、私立にも、偏差値的な順位ってありますが、アレは本当一応の目安でしかないと思います。

 

受験生本人がどの科目を得意とするか、どの科目を苦手とするか、受験校がどう言った形式の試験を作るか、そういった要因でその人に合った(受かりやすい)学校って、全然違うんですよね。

 

 

もちろん、どの大学にも適応できるように全体的に偏差値70超えを目指していくっていうのは共通してると思いますが、実際受ける大学というのは相性も考えないとダメですね。

 

そんななか塾長は、私が今年受かったところに関して、

 

「ここは○○さん、ありえるよ」

 

と仰ったので、今考えるとなんかすごいな…と思います。国公立に関しては、後日挨拶に伺った際、私が

 

「共通テストさえ失敗しなければ自己採点的には受かってたと思います。」

 

と、いうと、即答で

 

「受かってたと思いますよ。でも○○大に受かってるんだから大したものです。」

 

と言ってくれました。フォローも忘れない素晴らしい塾長です。笑

その時に、今だから言うけど、と仰ってくださった話があります。

 

 

「○○大(受かったところ)の面接練習の時は言わなかったけれども、○○さんは○○大の欲しい学生像とマッチしてるんだよね。性格的に。僕は春からずっと見てきて○○さんのこと知ってるから、そこは確信していました。だから自然体で行った方が受かると思って、所作や答え方に関しては指導しなかったんですよ。」

 

 

確かに、オンラインで練習をしていただいた際、すぐにオッケーが出たのは覚えています。ちゃんと面接の準備をして練習に挑んで良かった〜と思っていたのですが、そんな裏があったとは…笑 なんだか恥ずかしいような照れくさいような。

 

春から○○大の学生となる私ですが、しっかりと勉強し、頑張っていきたいと思います。

 

 

それでは長くなりましたが、塾長との出会いのブログ、終わりにしたいと思います!

 

塾長と出会えて本当に良かった。去年の春、勇気を出して相談に行った自分、えらい!

 

帰省したらまた、挨拶に伺いたいと思います。

 

ありがとうございました!

 

 

親への感謝

長い長い再受験生活の中で、最も迷惑をかけたのが母親だと思います。なぜなら同居しているからです。同居というか、住まわせて頂いているというか…。

 

私の父も再受験で医者になったのですが、母と付き合っている頃に再受験を決めたので、母は父が医者になる過程を全て一緒に過ごしました。

なので、私が再受験をしたいと言った時も、落ちるなんてことは一切考えず、本当に軽く「がんばれ」と言ってくれた記憶があります。

「お父さんの子だねぇ」という感じで。

まさかその後何年にも渡って落ち続ける娘を見ることになるとは思わなかったと思います。

 

受験って、それを見守る親も辛いと思うんですよね。頑張ってる姿を見ているから、落ちて落ち込んでいる子供を見るのは誰よりも辛いと思います。

それをこの歳になってまで何年もさせてしまったことは本当に申し訳なく思っています。感謝よりもまずは謝罪です。ごめんなさい。

 

でもやっぱり感謝が大きいです。

母は、再受験をしている私の気持ちを最大限尊重してくれました。

周りが18.19歳ばかりの中で、1人アラサーの私は、子供扱いされることが1番悔しく、苦しい時期がありました。再受験している間は割とずっとそうでした。

 

なんていうんでしょう、立場は同じ受験生なんですが、やっぱり高校卒業してすぐの方々は、子供なんですよね。当たり前ですけど。大学を卒業している私が、同じように子供で見られていてはダメでしょう、と思っていました。

 

そして大手予備校は、結構生徒を子供扱いします。お金を払うのはほとんどの場合親なので、生徒って予備校からしたら顧客じゃないんですよ。そういう態度が職員から結構見え見えなんです。親には良い顔するけど、受験生には妙に強気の職員たち。

 

ある時、とある特別講座を受講したことがあります。1万円とかするやつですよ。

英作文の添削を個別でしてもらえるということを謳い文句にしていた講座でした。

それなのに私が提出した英作文を職員さんが無くしてしまったのです。時間を計ってその場で書いたものだったので、再現はなかなか難しいものですし、なにより提出期限はとっくに過ぎていました。

 

 

職員さん「ははは、ごめん!無くしてしまった…!これ、あげるから許して〜(>_<)」

 

とその予備校のロゴ入り修正テープを渡してきました。

 

私「…えーと、これいらないので、受講料返してもらえますか…?」

職員さん「え…。そ、そうだよね、確認してくるね」

 

確認中

 

職員さん遠くから大きく手を丸の形にして

「オッケー!返金します!」

 

 

なんだかなぁ。

こういう時に修正テープで納得すると思われてるんだなぁ。って悲しくなったのを覚えています。

 

これはほんの一例ですが、こういうことが日常茶飯事で行われているんです。生徒は顧客じゃないから。

そういうのもあって、子供扱いされることをとても嫌がってきました。

本当の同級生達は社会人として頑張っているので、焦りもあったと思います。

 

そんな私の主張を母は黙って見守っていてくれました。

親との三者面談なども希望者は出来るのですが、私がいらないと言えば、「わかったよ」と言ってくれました。

とにかくがむしゃらに頑張っていて、周りが見えていないように思えたであろう私を、尊重し続けてくれた母には感謝してもしきれません。

1番近くで見ていたからこそ、口も出したかったと思うし、思うこともたくさんあったと思います。

再受験生活が長くなり、精神的にもボロボロになっていく娘を見るのって、辛いですよね。

 

それなのに何も言わずにただ毎日美味しいご飯を作ってくれて、私が何か話し出したら聞いてくれて、私に安心できる場所を作ってくれました。

本当にありがとう。

 

黙って尊重してくれるだけでなくて、私がこれ効いた!という食べ物やサプリ的なものをたくさん買ってきてくれたり、肩こりがひどい私のために湿布を買ってきてくれたり、そういうサポートもたくさんしてくれました。

 

センター試験の日には、お弁当で白米の上にいろんな言葉を書いて応援してくれました。

1番印象に残っているのは

えがお

です。がんばれ、ファイト、とかでなく、笑顔。

素敵な応援の言葉でした。自然と笑顔になり、頑張ろうと思えました。

 

そして私大に合格して、これで最後の試験だと確定した国公立の2次試験のお弁当にはお手紙が入っていました。

「長年おつかれさま、最後の試験だね、楽しんでね」

と言った内容の手紙を見た時には、なんだかまだ理科の試験だったかな?が残っていたのに、泣きそうになりました。

 

お母さんのお弁当、本当に美味しくて、最高でした!東京では、これまでたくさんお袋の味を受け継いできたから、それを活かして自炊頑張るね!

 

 

これからは私が上京するので、母もやっと受験地獄から解放されます。のんびりと過ごしてほしいです。

 

 

 

 

父には、医学部の再受験をしたいんだとメールで伝えました。

 

「そうかい、あんたも医者になりたいのかい」

 

とどう見ても喜んでくれていそうな返事が来て、すぐに予備校代も振り込んでくれました。

 

予備校に通い始めて数週間後には父からメールが来ました。(普段父からメールが来ることはない)

 

「どうだい、少し見えてきたかい。それともまだまだかい。」

「医学部は難しいでしょう。とにかくまずは解法を覚えなさいよ。」

 

など、アドバイスをくれました。

一年、また一年と年数を重ねてしまう私に、「もうやめなさい」とは最後まで一度も言いませんでした。

 

それでもやっぱり呆れてるんだろうなぁ…と私は思っていましたが、

「○○にいくらかかるのでお願いします」とメールをすると送ってくれました。

周りには、

「今年も諦めずに続けるって。いやー、大したもんだ」

と言っていた年もあるようです。

 

今年国公立ではありませんが、私大に合格したことを報告すると、初めは高いからお金払えないよ、と言っていた父も、最終的には、入学を許可してくれました。

 

「こんなに長くよく頑張ったな」

 

「いやー、ついに受かったか」

 

と言われた時には泣きそうになりました。

 

 

一緒に住んで、1番近くで見守ってくれた母、

遠くから、お金を出し続けてくれた父(父は単身赴任)。

両親なしに、私の再受験は絶対に成功しませんでした。

これからさらに6年間学生になってしまうので、迷惑かけてしまいますが、立派な医者になって、恩返しします。なので、まだまだ健康に生きてください!

 

本当にありがとう、お母さん、お父さん。

 

 

 

高校時代の恩師にお会いしてきました。

私の人生で、勝手に恩師と思っている方が数名いますが、今日は高校時代の部活の顧問であるY先生とのお話をしたいと思います。

 

私は一見すると生意気に見えるような顔立ちをしているらしく、ヤンチャ風に見てもらえればまだマシで、冷たい子だというような印象を持たれるタイプの子供でした。つり目だし。(本当はめっちゃ優しい)

 

 

高校の部活の顧問だったY先生も、初めはそっち寄りの印象を持っていたようです。結構真面目に部活をやっていたので、生意気なことも実際言っていたと思うので…。つり目だし。(本当はめっちゃ優しい笑)

 

 

ですが、3年生の時に出場したとある大会でのことです。車椅子に乗った祖母が見にきてくれたのですが、その時、祖母と接する私の姿を見て、こっちが本当の私か!とびっくりし、同時に誤解していたかもしれないな、と思ったそうです。

卒業式の時に手紙をいただき、そう書いてありました。

私はおばあちゃんっ子なので、おばあちゃんには特別超優しかったんですよ。この私も本性ではあると思うので、この姿を見ていただけたのは良かったなと思います。

おかげさまで高校を卒業した後も、Y先生とはよくお会いし、交流を深めていただけました。

 

 

しかし、これも私が医学部を再受験するまでの話で、再受験生活に入ってからは、連絡を取るのをやめてしまっていました。再受験しているというのも知らせていませんでした。

 

 

そうだったのですが、勝手ながら、数年後、学士編入に挑戦しようというときに、再び連絡を差し上げました。そして、それ以来また交流をしていただいている、ということなのです。

 

 

学士編入には、大学生なら大学時代のゼミの教授に、社会人なら上司に、推薦文を書いてもらわなければならない大学が複数あります。私が受験した大学も推薦文が必須でした。

私の大学時代のゼミの教授に連絡をしたところ、当時体調を崩され入院されており、推薦文を書いていただける状態にありませんでした。

ほかのゼミの教授に頼むというのも考えたのですが、私をよく知っている人の方が良いだろうということで、高校時代の恩師に頼むことにしたのです。

理系学部の学生であったならば、どんな分野の研究をしていたのかを熱弁してもらい、だからこの学生は医学部で学ぶにふさわしいです、って推薦文を書いてもらったほうが良いので、ほかの研究室の教授だったとしても、大学の教授に推薦文を頼むべきだと思うのですが、私は文系学部卒で、医学に全く絡みのない分野を研究していたので、「良いや、人間性を見てもらおう」となったわけです。

 

 

数年連絡をしていなかったので、そもそも推薦文を頼むのは失礼なんじゃないだろうか、と悩みながら差し上げた私のメールに、数分で返信をくださり、しかもその日のうちに会おうと言ってくださったY先生。本当に頭が上がりません。

 

医師になるために再受験していて、今年は学士編入に挑戦したいんです、という私の話を真剣に聞いてくれました。

結局学士編入は一度の挑戦で諦め、その後推薦文を頼むということはなかったのですが、再び連絡を取り合えるようになり、何度かご飯に連れて行ってもらいました。

その都度、○○だから頑張れ、大丈夫だよ、とY先生の言葉で激励してくださって、早く合格の報告がしたいなぁと会うたびに思っていました。

 

そして今年、ついに合格を報告できました。

自分のことのように喜んでくれ、上京する前に絶対に会いましょう、と言ってくれました。

そして今日、コロナ禍なので少しの時間でしたが、お会いできました!

これから上京する私に、先生の大学時代の話をしてくれました。上京して1人で頑張った日々のことを教えてくれ、私もますます東京での生活が楽しみになりました。

 

そしてこんな私に合格祝いをくださったのです!

Y先生からしたら私なんてたくさんいる教え子の1人に過ぎないと思うのですが、推薦文を書いてくださるだけでなく、誕生日プレゼントを頂いたこともありますし、何から何まで可愛がってくれて…本当に大好きです。

私も早く医者になって高級なお店で先生にお食事をご馳走したいです。まだ6年ありますが、ちょっと待ってていただいて、絶対に実現します。

 

合格祝いにいただいたものは、6年間東京で大切に使わせていただきたいと思います。本当にありがとうございます。